グローバル ゴールド セプテンバー キャンペーンとは
世界小児がん支援キャンペーンについて
小児がん経験者とご家族の
強い思いによって始まりました
世界規模の小児がん学会である「国際小児がん学会」が全世界で推進している「ゴールド・セプテンバー・キャンペーン」。毎年9月に、各国政府や国際機関などを含む小児がんの支援者たちが小児がんの子どもたちへの支援を表明しています。
世界各地の名所やシンボルをゴールドにライトアップしたり、ゴールドのリボンを掲げてることで支援を表明し、様々なチャリティーイベントも同時開催されています。
日本では、2021年からキャンペーンに初参加。
東京スカイツリーを中心に、全国各地の名所やシンボルを、ゴールドカラーにするキャンペーンを開催します。
ゴールドリボンは
世界共通の小児がんのシンボルマーク
小児がんは、昔も今も、医学的にも社会的にも、全世界に共通の重要な問題です。小児がんはありふれた病気ではありませんが、子どもの死因の上位であり、15歳の誕生日までに430人に1人、19歳の誕生日までに320人に1人が罹患します。
まだ救えない命を救うための治療の開発や、治療を終えた子どもがその先の長い未来を安心して健康に過ごせるようなサポート体制の確立など、課題は山積しています。その一方、大人のがんほどは啓発が進んでおらず、支援も不足しています。
また、COVID-19の影響で病院は面会禁止や付添いの制限等をせざるを得ず、小児がんの子どもたちやそのご家族は大変淋しく、また不自由な思いをしております。
「ゴールドリボン」は、小児がんに対する認識を高めるための世界共通のシンボルです。ゴールドは貴重な金属であり、子供たちは私たちの最も貴重な宝物です。「ゴールド」には、小児がんに苦しむ子どもたちと、彼らに必要な医療・ケアと研究に、輝かしい「光を当てる」という意味がこめられています。
キャンペーンコンセプトについて
"Smile Action"
小児がんの子どもたちとご家族が
輝かしい未来を“笑顔”で過ごせるように
という思いを込めて
小児がんについて
「理解を広める」「学ぶ」
さまざまな活動を行ってまいります。
経緯と意義
本キャンペーンの主催者である、日本小児がん研究グループ(JCCG)(JCCG : Japan Children's Cancer Group)は、全国の小児がんの専門家によるオールジャパンの臨床研究グループです。日本で小児がんを診療するほぼすべての大学病院・小児病院など 200 施設以上が参加して、小児がん患者さんの治療研究を行っています。
希少がんである小児がんの治療には、世界的な協力も欠かせません。昨年国際小児がん学会(SIOP : The International Society of Paediatric Oncology)より当グループへ、国際的に小児がんを啓発する取り組み「Global Gold September Campaign: 世界小児がん啓発キャンペーン」への参加呼びかけがありました。
同キャンペーンは、毎年 9 月に各国それぞれの地域を象徴する建物や遺跡・橋・自然資産などを金色にライトアップし、小児がん治療の重要性を啓発するとともに、子どもたちに必要な医療や研究に「光を照らす」イベントです。小児がんの子どもたちとその親御さん、小児がん経験者らの強い思いによって始まりました。昨年 9 月は、カナダ:トロントの CN タワーやベルギー:ブリュッセルの欧州議会など、世界のシンボル的な建物がゴールドでライトアップされています。JCCGは、この啓発キャンペーンを日本で初めて開催することにいたしました。
小児がんの「アウェアネスリボン(Awareness ribbon)」カラーはゴールドです。この機に、乳がんの啓発カラー・ピンクのように、小児がんのゴールドも知っていただきたいと考えています。
この国際的なキャンペーンを日本で初めて開催することには、「日本中をライトアップすることで、改めて小児がんについて知っていただき、サポートにつなげる」「日本が世界と連帯し、国際的な啓発運動を加速する」という大きな意義があります。